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上田医院は内科小児科を専門とする診療所です。

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〒779-3205 徳島県名西郡石井町高原字東高原181-2

2016年6月1号
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10年前と10年後

ばんざ〜い!やりました!「何が?」実はこのお便り、満10歳になりました。20066月から書き始めて5月で240回を終え、今回が241回目。こんなに続くとは!何か健康生活のお手伝いになるようなヒントや面白トピックスをお伝えしようと始めましたが、気が付けば240回か。皆さん、お付き合いありがとうございました。


10年前は何を書いていたかしら。前のお便りを読み返してみました。「メタボリックシンドローム」のことでした。10年前はまだ聞きなれない言葉でしたが、この10年ですっかり市民権を得たように思います。あのころは「皆さん、名前を憶えて下さい。」と目下売り出し中の新人アイドルっていう感じでした。10年ってすごいなあ。今なら「メタボ対策に」とか「メタボ予防に」と特定保健用食品もたくさん出回るほどです。今はみんな知っているベテラン演歌歌手っていう感じですね。

じゃあ、現在の売り出し中アイドルは?「フレイル」「サルコペニア」「ロコモティブシンドローム」かな。全部わかります?ロコモは紅白出場直前、くらい。フレイルとサルノペニアはまだまだ駆け出しっていう状態と思います。全部ご存知の方は健康生活バッチリのはず。どれもちょっとずつ概念が違いますが、介護状態にならず健康な老後を送るためのキーワードです。10年前は痩せるため、とか内臓脂肪を減らすために運動、っていうのが主流でしたが、今は筋肉と骨量を維持するために太っていても痩せていても運動が大切という考えが主流です。つまり今は10年前以上に運動が注目されているんですね。

子供世代との同居も減ってきています。力仕事だって若い人に頼めない。でも、人に頼らず自分でしたいことを好きにするって格好いいです。そんなカッコいい高齢者が溢れているのが日本の理想的未来像っていうことかな。ここには介護費用を抑えたいっていう国の思惑が見え隠れしますが、そんなことは問題じゃない!私が自由で幸せでいたいから運動するわけです。ストレッチしてウオーキングして筋トレしてちょっとボランティアして、たまに草抜きする。「年甲斐もなく」と言われても気にしない。さあ、皆さんご一緒に。

さて10年後にはどんな言葉がキーワードになっているのでしょうか。


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