もう立春らしいです。「春ですよ。」って言われても。でも確かに日が長くなりました。他には何があるかしら。あ、そうだ。花壇の草が元気よくなってきたように思ったのも「春の兆し」かしら。皆様、小さな春を探してみてくださいね。
「ピロリ菌の検査」
胃がんの大きな原因のひとつはピロリ菌が胃の中にいるかどうかだ、って言われだしてもう何年にもなりますが、ピロリ検査を受けられたことありますか?
酸性が強くて生き物など住めるはずがないと思われていた胃の中に「何か生き物がいるようだ。しかもそれが悪さをしているようだ。」何かの細菌が胃の中にいて悪さをするらしいと予想した科学者が、その細菌を見つけてしかも自分の胃の中に入れて実際に胃炎が起こった事を確認するという人体実験をして証明したらしいです。その細菌につけた名前が「ヘリコバクターピロリ」。なんだか小説「華岡青洲の妻」を思い出しました。すごいですね、私たちはそういう科学者、医学者の人たちの命がけの実験の成果の恩恵を受けて今があるんだわ。このピロリ菌は衛生状態のよくなかった戦中戦後に井戸水を使って生活していた世代、60歳台、70歳代、80歳代にはかなりの割合で住み着いているとか。7割近いという研究も。
ピロリ菌は胃潰瘍や十二指腸潰瘍、慢性胃炎などを引き起こします。それが何度も繰り返されて胃がんに繋がるという研究がなされています。予防方法はないらしいですが、除菌はできるのが嬉しいところ。健康保険を使って除菌が認められる場合があります。そのためにはまず胃の検査。胃潰瘍や十二指腸潰瘍があるとかピロリ菌が原因の胃炎になっているとかちゃんと調べてからじゃないと除菌できません。気になる方は検査してもし該当するタイプだったら直ぐ除菌してくださいね。詳しい事は診察時にご相談ください。
なんとなく胃がスッキリしないなあという状態をなんとなく続けるより白黒はっきりさせて大丈夫だったら安心する。もしいたら除菌する。お勧めです。