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上田医院は内科小児科を専門とする診療所です。

TEL. 088-675-1130

〒779-3205 徳島県名西郡石井町高原字東高原181-2

2016年2月1号
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日常生活での運動

大雪が降ったり暖かかったりややこしい1月でした。普通に寒くて普通に春の兆しが感じられて・・・そんな普通の2月になるでしょうか。

院長が勉強している臨床雑誌「内科」から

またまた運動の話。最近運動の話を取り上げる機会が多いです。なぜなら血圧や血糖値などの数値と違って筋肉量とか体の柔軟性、バランス感覚などは体の持ち主である皆さんそれぞれの協力がないと改善できないからです。この薬を飲めばよくなります、みたいな特効薬は今のところないですよ。いろんな病気の治療には薬、食事、運動の三点セットが重要と言われます。医療機関がお手伝いできるのはその中の「薬」だけ。あとは日々の生活の中で皆さん自身が気を付けて継続してやっていただくしかありません。しかも、単に長生きするのではなく、寝たきりにならず最期まで自分の事が自分でできる状態を目指そうという「健康長寿」という考えが最近のキーワード。それにはなおさら「運動」が大切と重要視されているのです。さてここからが今日の話題。

「運動以外の身体活動」

運動、運動と言い立ててもそれ以外の時間何をしているかが問題だという論文が出ていました。だらっとしているかシャキッとしているか。じっとしているか動き回っているか。若い人ならどんどん運動してエネルギーを消費することが一日の総消費エネルギー量を増やすことにつながるけれど、中高年になると、運動して疲れてあとはゴロゴロしていた、なんていう場合もあって難しい場合もある、と。もちろん運動をすることは素晴らしいこと。ただ、それ以外の時間もこまめに動くことが大切ですっていう話です。

寝転がっているのが一番ダメ。座っているのもダメ。座るなら背もたれに寄りかからず背筋を使う。まず立つ。ごそごそするだけでいいです、座らない。洗い物をする。洗濯物を干す、買い物に行く、ごみを出す、日常のごぞごぞした用事をしてくださればそれだけでかなりのエネルギーを使います。肥満傾向にある人は一度痩せてもまたもとに戻りやすいのは生活の習慣としてじっとしている時間が多いのでは、という論文でした。積極的に散歩ができなくても立ち話でもいい、テレビの前で座るのをやめてみましょう。以前書いたことがありますが、男性より女性の方が長生きなのはやっぱり家事をしているからでしょうか。おじさまたち、「お〜い、お茶!」と奥様を呼んでる場合じゃありませんよ。せっせと奥様にお茶を入れて差し上げるくらいがちょうどいいっていうことですよ。毎日の普通の生活の中でできるだけ動く。一人暮らしだったり若い家族が離れてて高齢夫婦だったりしたら「色々自分でせんといかんからえらいわ〜。」と嘆かれる方も多いですが、考えようによっては、だから元気が持続しているかも。さあ、私も掃除機かけようっと。



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