徳島の夏、阿波踊りの季節がやってきました。あの、汗で浴衣が体にまとわりつくような湿気の中、大音響と雑踏と、高揚感と懐かしさと。踊り終えたあとの清々しさ、かき氷のおいしさ、鼻緒の痛さ。色々な思いが全部「阿波踊り」の言葉と一緒に思い出されます。石井に越してきてちょっと残念なのはこの時期の、町全体の浮き立つような雰囲気から遠い事でしょうか。今年は浴衣着て出かけようかなあ。
糖尿病死亡率の高い徳島県が、運動不足の県民のために何かいい運動はないかと考え出したのがこの阿波踊り体操だとか。2006年から広まって2009年にはメタボ編、シニア編、トレーニング編、リハビリ編などいろんなバージョンが生まれているようですよ。3分半程度の長さの体操から16分の長さの体操とバラエティに富んだ編成です。久しぶりにメタボ予防編をやってみました。阿波踊りに限らず、踊りってどれも膝を柔らかくしてちょっと中腰が基本。日本舞踊の舞妓さんのイメージ。まずこの中腰っていうのがきつい。とりわけ阿波踊りの男踊りはご存知のようにずんと腰を落として踊ります。この姿勢でいること自体がスクワットみたいなもんですよね。この姿勢を維持したまま手を上げたりおろしたり。太腿の筋肉だけじゃなく腹筋背筋に効きます。体操という形にしているのでエアロビクスみたいな感じのところもありますが、ずっと阿波踊りのリズムが流れ続けて徳島県人としてはすごく親しみやすいし、とっかかりがいいと思います。よくできてるわ〜。真面目に体操したら汗だくになりました。
どこでもできてすごくいい運動と思います。ケーブルテレビで放送してくれていますし、パソコン、スマホがあればYouTubeですぐ観られるし、希望すればDVDも貰えるそうです。どうです、やったみたくなった?続くか続かないかっていうところが問題なんですが、どこにも行かず、何のテキストも必要なく、リビングでひとりでできる体操と考えたら素晴らしい。「ひとりでいつでもできる」は「誰にも誘われないからすぐさぼる」に近いとも言えます。でもそこは徳島県人、上手に踊れたら楽しいはず。体力維持のために踊りましょう。「踊る阿呆にみる阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃそんそん!」踊り子さんは健康と思いますよ。「はい、ヤットサー!」