2017年３月１号
健康情報の氾濫
三寒四温と言われるように行ったり来たりしながら段々暖かさを増してまいりました。お雛様も喜ぶ暖かさ。我が家も今年久しぶりにお雛様を飾ってみました。何年ぶりだろう。毎年お雛様を出さないと可哀そう、出したら出したで早くしまわないと娘が嫁に行き遅れるなどと言いながら義母と片付けたのが懐かしい。
新聞のテレビ欄を見たら毎日どこかしらで健康情報番組があります。しかもゴールデンタイムと言われる夜の8時9時に。たくさんの人がこのタイプの番組を好きなんだ。○×方式で出演者に答えさせて後から専門家が解説したり、ドラマ仕立てになっていて見ている人をドキドキさせたり。テレビだから面白くないといけないし、当たり前ではキャッチコピーを作れない。でも、「あなたも知らなかった○○！」「危険！その間違った知識！」この類の言葉、最近多いと思いませんか。
100人中95人には当てはまるけど100人全員に当てはまるわけではないっていう治療が一般的治療。そこが難しいところ。例えば「○○はこの治療によい。これは○か×か？」という質問。例外がゼロではないから厳密にいうと答えはみんな×です。でも、例外に注目して詳しく説明し過ぎると、「その治療に当てはまらない人がたくさんいるんだ。」と勘違いしそうです。（気にし過ぎ？）最新の医学雑誌に小さく書かれているような記事がテレビでセンセーショナルに取り上げられているように感じる事もあります。「間違ってないけど、それより大事な事があるんじゃないかしら。」「誰も読めない難解な漢字クイズみたいだね、これ。」そんな事を言いながら実は我が家も楽しんでテレビ観てますけど。「知ってる知ってる、これ先月の医学雑誌で読んだ。」とか言いながら。
皆様も娯楽としてちょっと割り引いて健康情報テレビ観てくださいね。役に立つ情報も多いけど、何でも鵜呑みはダメですよ。結局大切なのは基本です。つまらないけど基本。そうなんです、つまらないんです、決まり切っていてつまらない。「バランス栄養食、適度な運動、ストレスの少ない規則正しい日常生活」聞き飽きましたね。私も言い飽きました。面白いキャッチコピーがほしい！
