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上田医院は内科小児科を専門とする診療所です。

TEL. 088-675-1130

〒779-3205 徳島県名西郡石井町高原字東高原181-2

2017年5月2号

骨の強さ

爽やかですね。風景も一変しました。すっかり田んぼが広がって長閑な田園風景になりました。でも今月終わりには梅雨の気配。暖房も冷房も除湿も要らない時期って短いわ。

さて、前回に続き、今回も院長の「アンチエイジング学会」の勉強会から面白トピックスをお伝えします。テーマは「骨と老化」

骨の強さ=骨の量+骨の質

当たり前と言われれば当たり前ですが、やっぱり「質」ってあるんだ、というのがまず最初の印象でした。難しい数式や元素記号が並ぶ論文の中で、これが一番シンプルで分かり易かった。

高齢になると誰でも骨の量が減ってくるらしいです。女性の場合は閉経で急激に減りますし、ダイエットなどで元々骨の量が少ない人は直ぐ危険水域に入ってしまうようです。いわゆる「骨粗しょう症」と言われる病気ですね。その予防、治療の方法として毎日薬を飲む方法、1週間に1度薬を飲む方法、1週間に1度注射する方法、1月に1度点滴する方法など色々な治療薬が開発されています。治療や予防は大事です。なぜなら骨粗しょう症は治療しないと転倒、骨折で寝たきり状態になる大きな要因だから。自分の骨の量が人並みかどうかを調べるには指や腕のレントゲン検査が有効です。「55歳の骨です」とか「80歳並みです」など教えてくれます。これで実年齢より高齢と判定されたらちょっと危険。ご自分で生活改善をされるとか薬で治療を始めるとか考えなきゃ。

でも、骨の量が増えてもやっぱり思わぬ骨折が起きてしまうという事実。なぜだろう?

その原因が「骨の質」ということらしいです。骨の質を落とす危険因子は?残念ながら分子式の理論説明は難しすぎてよくわかりませんでした。結論を院長に要約してもらうと「糖尿病がダメってことだよ。」糖尿病恐るべし!糖尿病の治療をしつつ、運動するといういつもの模範解答が今回の骨の老化にも関係しているなんて!骨の質を改善するためには片足立ちやウオーキングなど負荷をかけることが必要で、安静ではダメみたいです。薬も主に「量」に効くタイプと「質」に効くタイプがあるようで数年ごとに交互に使う事で効果が出やすいという事も書かれていました。

お薬を使って骨の量が増えて痛みが治まったら「歩く」事がいい骨を作るということですね。さてどうでしょう、アンチエイジング学会のトピックス、お役にたちました?

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